「新青森ー新函館北斗」新幹線廃止で損失抑止
更新日:2022年6月17日

「空席特急券」の問題提言を経て、北海道新幹線の損失を抑止する方法を考えてみた。
「空席特急券」とは、JR北海道のサービスで、自由席料金で指定席車両に乗れるサービスです。
席が空いていたら指定席に座って良いのだが、あとで、指定席のチケットを持っている方が来たら、指定席の方が優先されるので、座っていた席をどいて新たに空いている席を探して座ることになります。
詳しく昔の記事で確認願います。
北海道新幹線に求めるもの
北海道新幹線で利益を出すのは困難
北海道(札幌)まで新幹線が伸びるというのは、嬉しいのですが時間的なデメリットから、北海道への移動には飛行機の利用が多くなってしまう。
そのため、利益を出すのは難しいと思う。
ビジネスの利用では片道が3時間を超えると飛行機が選択される。
3時間を超える場合は飛行機の利用、3時間未満の場合は列車の利用という統計があるようです。
また、ビジネスでも観光でも同じだが、北海道の主要都市といえば、札幌、旭川、函館、苫小牧、小樽、釧路、帯広とかだろう。
札幌は新幹線の停車駅にまちがいなくなるが、函館を避けたことで新幹線で北海道へ行くケースが減ってしまう(飛行機で一気に札幌まで)。函館は外さない方がよかったのでは、はなはだ疑問だ。
利益を出すための具体的な方法
案1 新青森〜函館間の指定席列車を復活
昔のように新青森〜函館間の特急列車を復活させると、函館までの指定席で確保できるので、家族連れはゆったりと移動ができるのが大きなポイントである。
★現在の新幹線利用による移動(仮に仙台スタート) ・仙台〜新函館北斗まで新幹線(指定席) ・新函館北斗〜函館まで普通電車(普通席)←30分程度だが邪魔くさい。
★新青森から特急電車が復活した際の移動(仮に仙台スタート) ・仙台〜新青森まで新幹線(指定席) ・新青森〜函館まで特急列車(指定席)
特急列車復活のメリット ・特急列車の方がオール指定席なので家族連れにも優しい。 特急列車復活のデメリット ・JR北海道側は新幹線と特急列車の2面管理が必要で煩雑になる。 時間や金額の差は小さい ・時間的な差は、覚えていないが停車駅数が変わらないため差は少なかったと思う。 ・料金的な差は、乗車区間が短いため金額的な差も少なかったと思う。 ・乗換回数の差は、新青森で乗り換えるか、新函館北斗で乗り換える差なので同じ。
案2 新幹線(新青森ー新函館北斗)の廃止
ちょっと極論かもしれないが、本州と北海道を新幹線で直通接続が必要なのだろうか?
時間的な移動を優先する利用者は、これまで通り飛行機でよい。また、列車で「旅」を優先するのであれば、これまで通り特急列車で函館に行けばよいと思う。
青函トンネルの開通によって十分便利になったと私は思う。
今では青函連絡船(青森〜函館:4時間)コースが懐かしい。昔は甲板からイルカと並走しているのを見るのが好きであった。
私の提案は、本州と北海道を新幹線接続するのでは無く、北海道新幹線網を北海道内に閉じるのが効果的と考えている。そのため、函館〜札幌区間を新幹線で接続するのが最もよいと思う。
観光は言うまでもないが、仕事であっても、ちょっとした時間を利用し函館(/札幌)に行ってみようという考え方も生まれるかもしれない。
札幌を中心とした北海道新幹線網としたが、旭川(距離が近い)や釧路(需要が怪しい)などの都市は現在のままででも良いかもしれない(需要に合わせて新幹線を通す)。
JR北海道は飛行機と勝てるわけがない時間勝負をしていると思う。
まとめ
新幹線は地上の良いところを、飛行機は空の良いところをサービスとして明確化して良いのではないだろうか。
最終的には東京から札幌までを新幹線で直通化になると思うが、新青森〜新函館北斗が最も利用客が少ない区間になるのは間違いない。
そして、新幹線ルートから函館が外れ行きにくいことで、列車移動での本州と北海道の心の距離を伸ばしてしまったように思うのである。