僕と時計の10分間戦争(二スカルの秘めたる新たな力)

二スカルの秘めたる新たな力
僕はラスカルのぬいぐるみ、名前は二スカルと呼ばれている。
僕がこの家にきてから気になっていることがある。
僕が朝起きて
僕は基本的にリビングで寝ている。
6:00 パパが起きて「おはよう」。
6:15 親分とお姉ちゃんが起きて「おはよう」。(ママは親分と呼ぶ)
6:30 家族で朝食。
7:00 パパが会社に出かける。
7:30 お姉ちゃんが学校に出かける。
僕の1日はこのように始まる。どうでもいいが、休みの日は親分は全く起きてこない。
ここで僕がある奇妙なことに気がついた。
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あれ?いつのまにか時計の針が動いている。僕が起きた時は6時だったはずだ。
これまでも何度か時計をみているが、時計の針が動いているところは見たことがない。
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みんなが起きてきてから時間も経っていて、時計を見ると間違いなく針は動いている。不思議に思った僕がしばらく時計を「じーーー!」と、見続けていてもやはり針は動いていない?
こんなことってあるのだろうか?僕が見ていない時だけ時計の針が動いている。
今、動いたかも?と感じて時計をしばらく「じーーー!」と、見続けたが針は動かない。
なんだか僕と時計が戦っているようだ。
負けてたまるか、絶対に時計が動くところを見てやるぞ。と僕は決意をした。
ぼくと時計の10分間戦争
おねえちゃんが「ぼくらの7日間戦争」って、本や映画があったって聞いたことがあるけど、これは「僕の10分間戦争」だ!
とにかく休まずにじっと時計を観察することにした。スマホでタイマーをセットして、5分間は瞬きもせずにじっと見ることにした。
よし、8時から観察開始だ。
じーーーー。
じーーーー。
じーーーー。
じーーーー。
針は動かない。
じーーーー。
じーーーー。
じーーーー。
やはり針は動かない。
じーーーー。
じーーーー。
じーーーー。
そんなときタイマーが鳴り5分が経過した。
あれ?
タイマーが鳴った通り5分は経過している。僕が「ハッと」気がつき時計を見ると長い針が1のところまで動いている。
いつのまに動いたんだ?。
ぼくはずっと見ていたはずだ!しかし僕は針が動いているところをはみていない。
僕がじっとみている時は針が動かないが、気がつくと時間ととも針が動いている。
なぜだ!なぜだ!・・・。何か妙な感じがする。
まるでスタンド攻撃を受けているみたいだ(ジョジョの奇妙な冒険より)。
こんなことを考えているうちに、あれ?8時10分になっている。
長い針が最初は12のところにあったはずなのに今は2のところまで動いている。
二スカルの秘めたる新たな力
何か想像を超えた事が起きている。
どのように使えば良いのかわからないが、ものすごい力を僕は手に入れたのかもしれない。
おねえちゃん僕すごいかも・・・。
そして僕はいつもの場所で時間を止める練習をしている。


二スカル
「パパも子供の時に時計と戦ったことがあるんだって!」