北海道新幹線の「空席特急券」は廃止希望

姪っ子の結婚式で3連休に函館に帰省していた。
いつも通り北海道新幹線を利用していた。が、驚くアナウンスが流れて来たのだ。
はやぶさ号(北海道新幹線)の新函館北斗駅〜新青森間の新幹線は、自由席がないと認識しているが、JRで自由席に変わるサービスを行なっていた。
空席特急券とは?
「空席特急券」ってご存知ですか?
一般的には新幹線は「指定席特急券」「自由席特急券」があるが、北海道新幹線には自由席がないからだろう、「空席特急券」というサービスを行っている。
具体的にどのようなサービスなのかというと、指定席が空いていたら自由に座って良いというサービスだ。
席が空いていたら指定席に座って良いのだが、あとで指定席のチケットを持っている方が来たら、指定席の方が優先される。
そのため座っていた席をどいて、新たに空いている席を探して座ることになる。
当然、帰省シーズンは座れなくなるので、利用する人はいないと思うが混雑シーズンでなければ、ちょっとは安価(自由席料金)に新幹線を利用できる。
また、JR側は無駄に空いている席を効率的に利用してもらう、というのが目的である。
JRに物申す
しかし、ちょっとJRに物申したい。
普通に「指定席特急券」を購入している人が、嫌な思いをしているのを気がつかないのだろうか・・・。
私はこのサービスはあってはいけないと考えるのである。
問題1:なぜ「すみません」と言わなくてはいけないのか?
もう少し細かいシーンで説明したい。
自分が購入した指定席を見たら、他の人が席が座っているのだ。
その時に声をかけることになるが、「すみません、私の席なので開けてください」と言うだろう。ここが問題である。
日本人は本当に奥ゆかしいと思う。自分が悪く無くとも、人を指摘するときは下手に出て、「すみませんが・・」というのである。
「すみません」の本当の意味は、すまないことをしたから「すみません」なのだ。
本来は他の人が席に座っていたら「どけ!」が正しいのである。
問題2:ちょっと言いにくい人が座っていたら?
見るからにやばそうな人が座っていたら、言いたくもない言葉を言う必要がある。
そしてちゃんと席を退けてくれるのだろうか、乗客同士の揉め事になったら、JRはちゃんと責任を取ってくれるのだろうか・・。
問題3:気の弱い人は諦めるのでは?
実際に指定席を権利を持っているのに、他の人が座っていたことで諦めてしまったケースを見たこともある。
3人席で窓側に私、通路側におばあちゃんが座っていた。女性来たが本当は通路側の指定席だったのだろう。
おばあちゃんが座っているのを見て真ん中の席に座ったのだ。
しばらくして真ん中の席の所有者が来て、女性を指摘していた。
女性はおばあちゃんに話をしていたが、老人ということで遠慮したのだろう、女性は諦めて何処かに移動してしまったのだ。
すべての人間が指定席の主張を言うとは限らないのである。
最後に
本来の指定席の所有者が所有できないサービスは正しくない。へんてこなサービスは廃止すべきではないだろうか。
北海道新幹線で利益が出ない区間であるからだとは思うが、改善案はあると思う(季節による自由席車両の増減など)。
いずれにしろ、赤字区間が理由だと想像できるが、空席特急券のサービスをすることで問題が解決しているとは思えないのである。
間違ったサービスは、問題が起きる前に廃止するべきだと思う。