奥の細道で蘇る平泉の時空

帰省の初日は、岩手県の平泉を回ることにした。
平泉のように「町」が世界遺産に登録されたケースは珍しいそうで、平泉町のみなさんも余程力が入ったことであろう。
浄土の思想自体が文化遺産に値する、ということで登録されたので、●●●●の丘がすごいとか、●●●●の景色がすごい、というものでもないとのこと(ちょっと難しい)。
奥の細道で蘇る平泉の時空
世界遺産の平泉に到着
さて、新幹線から一関で乗り換え、平泉に着いたのは10時30分だった。
ここからレンタサイクルを借り、「中尊寺」「平泉文化遺産センター」「毛越寺」を回ることにした。
途中で昼食を取ると3時間で500円(電動付きは600円)を超える恐れがあったため、早めの昼食(ブランチ)とした。
岩手県のわんこそば
昼食は駅前にある、いかにも由緒正しそうな蕎麦屋にした。
ご存知の通り岩手県の名物と言えば「わんこそば」である。私も一度は食べて見たいとチャンスを狙っていた。
もちろんメニューに「わんこそば」はあるのだが、1,850円と予想を超える金額で頼めなかった。
他に4組くらいのお客様がいて、みなさん「わんこそば」を頼んでいた。
本格的にお店の方が、そばを投げ込む姿を見えるのかと思ったが、普通に小さなお椀に一口程度のお蕎麦が約60個積まれていた(薬味の種類は多数)。
世界遺産で海外の方も来られるお店で、そのような誤解をするような「わんこそば」を出して良いのだろうか?
少なくとも私は、お店の方がお蕎麦を投げ込む「わんこそば」を見たかったです。
それとも「わんこそば」とは、小さなお椀で食べることが椀子そばと言うのだろうか・・・。
ウィキペディアでは以下のような補足があるがそんなものは期待しない。
提供するわんこそば店によっては差異がある。
ちなみに私たちは普通に「ざるそば(580円)」を頼んだ。
そばは若干太めで、めんつゆもみりんが効いている。甘めのめんつゆでとても美味しかった(もちろん最後に蕎麦湯を足して飲み干した)。
中尊寺に出発

約2Km弱の距離なので子供でも問題無い距離である。
中尊寺に着き本堂に向うが、途中の月見坂がかなりきつい。
距離は大したことは無いが、10分程度は勾配がきつめの登り坂である。途中でトランクケースを持って登る強者もいた。
弁慶堂を抜けて本堂へ
「弁慶堂」を通り抜け、心は牛若丸のお話が頭をよぎりながら、やっとの思いで本堂に到着した。
私は歴史や仏像には興味がない(いや、逆に怖い)が、見る人が見れば感動するものだろうと思う。
金色堂・讃衡蔵の参拝
本堂は代わり映えなく、よくある参拝がメインであるため無料であるが、「金色堂」と「讃衡蔵」は共通券として800円かかる。
初めて金色堂を見たが、どおってことはない。
屋根は朽ち果てた感があるが、屋根以外は金箔でコーティングされた堂である。成金の偉い人間が力を誇示させるのが目的に感じてしまった(多分誤解だと思う)。
讃衡蔵ではその時代の歴史や文化を彩った展示物がたくさん見られるので、修学旅行には勉強も兼ねてちょうど良いコースである。
途中で松尾芭蕉の銅像も見つけた。
帰りは月見坂を降りるのだが、仕事でこの坂道を上り下りをする方がいるのかと思うとゾッとする。
週一回だとしてもギブアップである。お仕事の方頑張ってくださいね。
平泉文化遺産センターへ移動

ここでは「平泉が世界遺産」に登録されるまでの道のりが、理解できるような施設である。
無料で設備も完備されているので、休息や暑さ回避も兼ねてここに入るのが良いだろう。
展示や画像紹介は英語の記載もあったが、音声アナウンスは日本語だけなので、海外の方にはちょっと手強いかもそれない。
毛越寺へ移動

寺の周りが日本庭園のようになっていて、ぶらっと散歩するにはちょうど良い場所である。
途中途中でベンチもあり、大きな池の周りを15分程度で回れるので、散歩コースとしては十分に楽しめた。
途中で噂で聞いたことがある「鬼瓦」を見つけた(笑えるくらいの鬼瓦)。

最後に「奥の細道で蘇る平泉の時空」
私は歴史や仏像が苦手であるが、妻が歴史好きで目を輝かせて「また来たい」と言っていた。
妻には十分に楽しめた1日だったと思う。
日本特有の文明や文化が世界遺産として価値があるようだ。分かる人には分かる深くいものがあるのだろう。
最後に私は「寺→お墓→幽霊」とつながるので、自然的風景や幽霊を感じない銅像以外は、写真を撮ることができなかった。
最後に平泉の移動は「バス」「徒歩」もあるがレンタサイクルがお薦めです。