妻がトイレに閉じ込められた。「娘の一言」
更新日:2022年6月17日

妻がトイレに閉じ込められたときの娘
娘が4歳くらいの時に大変な事件が起きた。
夏の暑い日の休日、家族3人で昼食前の午前中でゆっくりとくつろいでいた。
妻がトイレに向かい、30分くらい経過しただろうか出てこないのだ。「大」のほうと思い気にも止めずにいた(食事中の方には申し訳わけない)。
ママがトイレに閉じ込められた
そのうち、「ドンドン」とトイレのドアを叩く音がするのだ。

娘:「ママ〜どうしたの?」

妻:「大変!出れなくなった!」

娘:「えっ!何があったの?」

妻:「ドアが開かない!」
私も状況が分からないがドアを確認した。
狭い隙間(2mmくらい)から懐中電灯で覗くレベルなのではっきりとは分からないが、ドアノブを回しても金具が引っ込まないのだ。(下にイメージ図)。

ドアを閉めた際に、中の部品が取れてしまったか壊れたんでしょうね。
夏の暑い日のトイレの中であるため、それなりに慌てた。
事件発生から30分経過あたりで、ドアノブをドライバーで分解し金具を動かせないか検討するも残念。
トイレの中なので水は豊富にあるが、トイレは暑さがこもるため妻は暑さと戦っている(私もさらに焦り出す)。
娘が不安になり泣き出す
娘が泣き出しそうな声で「ママ頑張ってね」と応援をしているが、そのうち「パパ〜、ママどうなっちゃうの?」と泣き出してしまったのである。
私はドアノブを壊して助けるか、ドア自体を壊して助けようかを検討している。
このときマンションの防犯用の連絡電話番号を思い出したのだ。とにかく電話をして助けを呼ぶことにした。
駆けつけに2時間はかかるとのことで、とにかく安心はしたものの、暑さと戦っている妻には頑張ってもらうしかないのである。
この行動を見ていた娘は、助けに来てくれることを理解し、泣き止み安心していたようだ。

娘:「ママ!あと2時間で出られるから頑張ってね」

妻:「うん!、暑いからバスタオルを持ってきて」
娘がトイレの下の隙間からバスタオルを渡している。

妻:「ありがとう!ママ頑張るね!」

娘:「うん!早く出てきてね」
と、お互い安心して会話をしていた。

娘:「ところで、ママ〜、お腹すいた!」

妻:「・・・・・」
このときトイレの中で、妻の心が折れた感じが伝わってきた。
何気ない娘の正直な言葉は、まさに「必殺!」であった。私は笑いをこらえながら助けを待った。
ママを無事救出
さて、事件から2時間後に業者の方が来られて、2mmの隙間からダイヤモンドカッターのようなノコギリで金具を切断した。
こうして妻が無事にトイレから脱出できたのである。(よかった、よかった!)
ドアを壊すと修理費が高額になるが、金具だけなので無料とのことでした。
「冷静に我々を待たれて正解です」と業者の方にも言われ、いろんな面でも一安心であった。
この事件を振り返り、たまたま家族がいたからよかったものの、一人でトイレに入るときは気をつける必要があることを理解した。
この日から私はトイレに入るときはスマホを持ち組む癖が付いた。また、妻と娘はそれでも心配なのか、一人でトイレに入るときはドアを閉めないようにしている。
それにしても、娘が閉じ込められたら迷わずドアおぶち壊しただろう。ある意味、妻で良かった(ごめん!)。