詐欺犯罪の最大の天敵は「強烈な方言」だと思う

帰省で気がつく方言
今年の夏休みも岩手に、そして函館に帰省をした。
私が妻の実家に帰省しているとき、おじいちゃんとおばあちゃんの会話の方言が強い。でも妻は会話についていっているようだ。
逆もしかり、函館に行くとおばあちゃんが話をしてくるが、妻も何を行っているのかわからないだろう。
比較的函館は方言というよりはイントネーションが違うくらいですけどね。
娘に聞くと、どっちもどっちだそうで。岩手も函館も方言が強くて理解ができていないそうです。
帰省中の方言
函館のおばあちゃん(84歳)は娘とTIKTOKで遊んでいる。
遊んでいるというよりは、ほぼ強制的に踊りに付き合わされている(比較的に高い品質の動画に驚きだ)。
たまたま何か娘の近くにあるゴミが気になったのだろう。

おばあちゃん
そこのゴミをなげて!

娘
「へ!投げるの?」
えい!と・・・。おばあちゃんへゴミをなげていた。
そうなんです。同じ発音でも意味が違う方言があるんです。
北海道では「物を捨てる」ことを「物を投げる」という言い方をするんです。
そして、本当に「物を投げるとき」も「投げる」と言います。違いは前後の行間で理解する必要があります。
また、函館では会話の語尾に、「・・・・さ〜」と伸ばす方言?もある。
娘が方言に興味を持ったようです。
方言NO1
私が知っている方言NO1は、やはり青森ではないでしょうか。
二人のたわいのない会話を例で紹介します。
朝の道端で会ったときの二人の会話です。

男性
「どさ?」

女性
「ゆさ。」

男性
「こさ。け!」
ね!全然わからないでしょ?
「どさ」:どこに行くの?
「ゆさ」:お風呂に行く。
「こさ」:こっちにきて
「け」 :食べていけ
という意味です。
寒い地域ではできるだけ口を開けないようにするために、会話自体が短くなるように工夫をしているそうです。
一方通行のコミュニケーション
方言を使われる方も当たり前のようにTVをみて、全く違和感がないのだろうか?不思議である。
標準語 → 方言:意味が普通に理解できる。
標準語 ← 方言:意味がわからず会話は成り立たない。
まさに一方的なコミュニケーションで、方言が絶対的に有利である。
意味がわからないということは、「高セキュリティ」と言えるのでないだろうか?
セキュリティと利便性は相反する関係と言われている。
高セキュリティは利便性が悪い。
高利便性はセキュリティが悪い。
と言った具合である。
しかし、この方言(一方的なコミュニケーション)をうまく使えば、高セキュリティで高利便性が確保できるかもしれない。
進化した暗号技術で犯罪防止にも使えそうです。
最強の詐欺対策
先日詐欺に引っかからない県NO1はどこか?というTVで紹介をしていた。
「鹿児島県」が再議に合いにくいという内容でした。
もちろん理由は言わずとも、ご察しのことと思います。確かに南の方も方言の癖が強そうですからね。
ま、鹿児島県に限らず、方言は詐欺対策としては協力かもしれない。
詐欺犯とおばあちゃんと会話である。
男性の詐欺犯がやっと、おばあちゃんを騙してATMまで移動させたぞ。

詐欺
「それではお金をお振込いたしますので「振込」のボタンを押してください。」

女性
「どさ?(どこのボタンだって?)」

詐欺
「どさ? はい、迷わずに「どさっ」と押してください。」

女性
「どさっと押す?」
「こさ?(分からないからこっちにきてちょうだい)」

詐欺
「こさ?」・・・・・・・・。参りました。
そもそも詐欺は言葉たくみに相手を騙すところから始まるのだが、会話が成り立たなくなればお手上げだ。
函館のおばあちゃんの特別な方言
函館のおばあちゃんは、方言やイントネーションを考慮したとしても、何を言っているのかわからないときが多い。
私をはじめ、多分・・函館のおじいちゃんも・・。
理由は、目的語を使わず。さらに、脈略もなく、「あれ・これ・それ」という接続詞から会話が開始されているためです。
あれ?どこかで聞いたフレーズです。(妻も・・・?)